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この記事でわかること
伊藤忠商事に入社予定の4年生から、とてもいい話が聞けたので、あなたにもシェアしたいと思う。
彼によると、自己PRの基本公式は
- 気付きや発見
- 対策と行動
- 結果
この3つだという。以下に詳しく説明していこう。
3つの公式
解決すべき課題を発見したことを書く。自分が置かれている環境から気づいたことや、自分の経験から感じたことをベースに。
例文
昨年、私の所属するラクロス部は一部リーグ関西3勝を目指していたが、それに相応しい戦力はなかった。当時関西選抜に所属していた私は、まわりのレベルを痛感して3勝することの難しさを感じていたため…(続く)
ひとつめの「気付きや発見」から自分が見つけた「課題」を明確に提示する。そして、その課題を解決するために自分が何を考え、どのように動いたかを書く。
例文
今のチーム状況を変えようと一念発起し、種々改革を提案し実行した。その取り組みの一つとして、私は当時3年生ながらフィジカル部門リーダーとなり、ラクロスに特化して必要となる筋力を伸ばすメニューを作成するため、部の専属トレーナーと相談の上で、新たなメニュー計画を立案し実行した。筋力トレーニング自体は部として行ってはいたが、ラクロスに特化することは初めての取り組みだったので、何度もトレーナーと相談し試行錯誤しながら実行していった。(続く)
ひとつめの「気付きや発見」と、ふたつめの「対策と行動」から、得た結果を書く。
例文
その結果、他の強豪大学に負けないほどにまで成長し、目標としていたリーグ戦3勝を成し遂げることができました。
まとめるとこうなる↓
部活で活躍した人が有利なのか?
ここでひとつ補足がある。
毎年体育会学生から「就活では部活で活躍した人の方が有利ですか?」と聞かれるが、答えは「NO」だ。
この5年間で500社以上の人事と会ってきた私(もとの)の個人的経験だけで言えば、「部活で結果を残した人の方を高く評価する」と言う人事には一度も出会ったことがない。
人事があなたから聞きたい話
もちろんスポーツにおいて結果が重要なのは言うまでもない。しかし人事は結果よりも、あなたの前向きな取り組み姿勢について話を聞きたいと思っている。
具体的には「逆境に対してあなたがどう向き合い行動してきたのか」についてだ。
だからあなたが部活で思うような結果が残せていなかったとしても、劣等感や引け目を感じる必要は一切ない。むしろ就活ではチャンスだと捉えることができる。なぜなら結果が残せなかった分、辛いことや悔しいことを人よりも多く経験してきたはずだからだ。
一度、あなたの逆境体験をこの公式に当てはめて、ESや面接で使えそうなストーリーを作ってみてはどうだろう。
繰り返すが、公式とは
- あなたが見つけた課題
- 課題克服のために何を考えどう行動したか
- その結果何が変わったか(結果が変わらなかったとしても、取り組む姿勢など、自分自身が変わったことや学んだことを書けば良い)
この3つだ。
きっと人事は、あなたの決して挫(くじ)けなかった経験を、高く評価するんじゃないかな。